専門実践教育訓練給付金:キャリアコンサルティングが事前に必須になりました
- データ分析の自学自習の限界を感じ。。
- 「専門実践教育訓練給付金」とは?
- 会社からの証明書でいいと高をくくっていたら。。
- キャリアコンサルティングを受ける前に。。
- キャリアコンサルティング当日
- 手続きを終えて
データ分析の自学自習の限界を感じ。。
これからはビッグデータやAIがわからなければいけないと統計の勉強を始めたのが昨年のこと。
統計2級合格後、データ分析に強いといわれるPythonや機械学習についてオンラインで勉強したものの、50近い元文系人間にとってはなかなか身に付きません。
ということで、大阪でそのような講習を探していたら、10月から始まる講座を見つけました。
しかも、国の「専門実践教育訓練給付金」対象講座ということで、終了すれば受講料の50%が戻ってくるとのこと!
これはいいと早速手続きを開始したのですが、案外いろいろ面倒だったので皆さんの参考になればと思い、今日はそれについてブログを書くことにしました。
「専門実践教育訓練給付金」とは?
専門実践教育訓練給付金とは、ハローワークからもらったパンフレットは以下のように書かれています。
働く人の主体的で、長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とした雇用保険の給付制度
サラリーマンが毎月の給与から天引きされている雇用保険の財源から給付されるものです。(詳細はこちら(厚労省のHP)をどうぞ)
対象講座は多岐にわたり、資格取得をめざしたもの(看護師や栄養士、測量士など)、専門職大学院(社会人対象のMBAなどがこれにあたったりしますね)のほか、最近付け加わったのが「第四次産業革命スキル習得講座」。
IT人材を多く育てましょうということで経産省が認定した講座であれば、この給付の対象になります。
しかも他の「専門実践教育訓練」の対象が通常1年以上必要なものばかりなのに、「第四次産業革命スキル習得講座」だと30時間以上の講座でも対象。
時間だけで考えると、雇用保険の制度で受講料の20%が返金されてくる「一般教育訓練給付金」の対象レベルではないかと思いますが、それだけ政府がIT人材を育てたいということなんでしょう
どんな講座があるかは厚生労働省のサイトの検索システムで見つけられます。(一般教育訓練給付金も検索できます)。興味がある講座があれば給付金を使わなければ損ですよ!
会社からの証明書でいいと高をくくっていたら。。
どんな書類が必要かどうかは確認していたのですが、そもそも自分が対象かどうかを確認しておいた方がいいということだったので、ハローワークに行きました。
そのとき、伝えられた衝撃の事実が
「今年(2019年)10月以降の開始の講座の場合、キャリアコンサルティングを受けていただくことが必須になります。」
それまでは、自分の会社が発行した「その講座が仕事と関係ある」という事業主の証明を提出すればキャリアコンサルティングを受ける必要はありませんでした。
これからはハローワークが委託を受けている会社のキャリアコンサルティングを受けないと申請ができなくなったのです。。
唖然とした私は、
「あのー、そのキャリアコンサルティングを受けた結果、希望している講座を受けられないということがあるのでしょうか?」
と聞いたら
「いいえ、そういうことは聞いたことがありません」
ということ。
いったい何のためのキャリアコンサルティングなんだ~😣😣😣
と文句を言ってもらちが明かないので、予約先の案内をもらい予約することにしました。
当然ですが、平日の日中しかコンサルティングは受けられません。ということで、予定外の年休を取ってハローワークでキャリアコンサルティングを受けることになりました。
キャリアコンサルティングを受ける前に。。
キャリアコンサルティングは受ければいいというものではありません。
事前にジョブ・カードたるものを記入しそれをもとにキャリアコンサルティングを受けなければいけないのです。
ちなみにジョブ・カードとはキャリア形成のために厚生労働省が強くお勧めしているシートです。
社会人だと記入する様式は以下の4つです。
- 様式1-1キャリアプランシート(就業経験がある方用)(=自分の関心事、強み、今後の方向性などをかくもの)
- 様式2 職務経歴シート(=職務経歴を書くもの)
- 様式3-1職業能力証明シート(=今までに取得した免許や資格について記入するもの)
- 様式3-2職業能力証明シート(=学歴を書くもの)
2年前に転職活動をしていたので書くことは難しくないのですが、以前書いた職経歴書と様式が違うため、コピペもできず、1.5~2時間くらいかかりました。
その場で修正するかもしれないということで、予約したときに言われたように、データを入れたUSBとプリントアウトしたものを持っていきます。
キャリアコンサルティング当日
ハローワークの受付で「キャリアコンサルティングを受けに来ました」と告げると、ブースに案内されました。
コンサルタントの方は、同年代くらいの女性。失礼ながら「コンサルタント」というよりは「公務員女性」という感じでした。
個人情報について書いた紙を読まされた後、プリントアウトしたものを渡すと、「様式3-2職業能力証明シート(=学歴を書くもの)」をみて、
「高校時代に力を入れたことは何ですか?」といわれました。
それぞれの学歴に「内容等」という欄があるのですが、高校の普通科で内容もないだろうと空白にしていたらそこを突っ込まれたのです。
口頭で簡単にいうと、「ではそれをシートに書いてください」とPCで修正しました。
その後は、資格の確認や「様式2 職務経歴シート(=職務経歴を書くもの)」で職務経歴を口頭で説明するよう求められました。
それ以外の指摘は「職歴等が西暦で書かれているので記入日等も元号ではなく西暦で書いてください」のみ。
「やっぱり様式にこだわるのね。。」という感じで言われたまま訂正。
結局コンサルティングといいながら15分ほどで終わり、その後コンサルタントさんが、希望の講座の受講に資するというお墨付きを書くのを15分ほどまっていました。
あまりにもあっさりしていたので、
「いつもこんな感じなんですか?」と思わず聞いてしまうと、
「いえいえ、こういうジョブカードもかけない人はかけないので時間がかかるんですよ。。」
ということ。
まあ、履歴書とか書いたことがほとんどない人もいるでしょうしね。。
とりあえず、必要なお墨付きももらったので、そのまま上のハローワークで申請の手続き。
手続きで最初呼ばれるまで20分、書類提出後、「受講資格証」をもらうのに15分待たされ手続きは完了!
また受講後給付金をもらいにハローワークに行かないといけないんですけどね。。😅
手続きを終えて
ハローワークでの手続きは初めてですが、一事が万事「お役所仕事だな~」というのが感想でした。
まず、今働いている利用者のことを何も考えていない。基本今回の資格をもらう申請(しかも講座開始の1か月前までに終えないといけない!)、キャリアコンサルティング、給付金をもらう申請はすべて平日の昼間で基本行かないと手続きができません。なんでこの時代オンラインでできないんだろう??
次に、キャリアコンサルティング義務化の謎。雇用保険のお金を使う以上動機や今後のキャリアとの関係を書いた書類を提出するのは理解できますが、キャリアコンサルティングは必要な人だけでいいのではないでしょうか?1回の面談でコンサルタントができるのはせいぜい履歴書や職務経歴書の書き方を教えることができるくらいなので、それができるのであれば時間もお金も無駄だと思います(ちなみにキャリアコンサルタント料は無料です。。ということはきっと雇用保険からお金が出てるんですよね。。)
いろいろ考えさせられた1日でした。。