六甲全山縦走:踏破(完走)は可能?
友人から六甲全山縦走に参加しようといわれたとき、まず頭によぎったのは「完走できるの?」ということです。
おそらくこれは私だけでなく、皆さんが思われることではないでしょうか?
まず、完走率ですが参加者に送られてくる「大会参加者必携/ハイカー心得帳」によると
1回(1975年)から43回(2017年)までの完走率は83.8%です。
これを見ると「お~高い!」と思われるかもしれませんが、男女に大きな差があることを忘れてはなりません。
男性 参加者数 122,381人 完走率85.6%
女性 参加者数 31,550人 完走率76.4%
女性のみみると、完走率は7%以上落ち、4人に3人程度。また全体の完走率は男性の参加率が高いことにより(男女参加比8:2)、押し上げられているということがわかりますよね。
実際私の友人は、菊水のチェックポイントで時間通りに入れず、リタイアすることとなりました。
完走する秘訣はキーボーさんなどブログで書かれていますが、女性(特に40代以降)で完走するにはベースの体力がなければ難しいということです。
体力というのは、六甲全山縦走でいうと持久力ということなのですが、以下の点が重要かと思います。
①集団のスピードに合わせて歩けるだけのスピードで歩ける。
②そのスピードを持続しながら長時間歩ける。
過去のブログでも書きましたが、2000人近くが参加するこの大会では自分で歩くスピードをコントロールできません。ですので、集団のスピードに合わせても歩き続けられるということが大きなポイントだと思います。
では、どれくらいの体力が必要かというと、自分の経験+私見で「”山と高原地図(昭文社刊)48六甲・摩耶”」の地図のコースタイムより若干早いスピードで半縦走をしてもそれほど疲れないくらいで歩ける」体力かなと思います。
ちなみに私が持っている地図は2015年版ですので、今とは少し違うかもしれませんが、
この地図で全山縦走のコースタイムは16時25分です。
全山縦走は5時受付で22時40分が最終ですが、三宮からの始発で須磨浦公園に到着するのは5時29分、三宮以東での始発ですと6時12分に到着です。
ですので、須磨浦公園あたりで一夜を越さない限り、持ち時間は「山と高原地図」のコースタイムとほぼ同じしかありません。
ちなみにコースタイムは「40~50代の登山経験者」を前提としており、コースタイムには休憩時間もありません。ですので、コースタイムより短い時間で、しかも余裕があって半縦走ができるくらいで「全縦走完走できるかもな」というレベルだと思っていただければいいと思います。
ちなみに途中リタイアした私の友人は普段から山にも行っていますが、4~5時間程度のコースで「山と高原地図」のコースタイムより1時間程度時間がかかっていました。短いコースで時間をかけられるのであれば大丈夫ですが、全山縦走のように長距離をある程度のスピードでというのには難しかったようです。
「全山縦走完走できるかな?」と迷っているようでしたら、是非半縦走を試してみてください。①須磨浦~市ケ原(その後新神戸駅抜け)②(新神戸駅から)市ケ原~宝塚の2つのオプションがありますが、登りのきつさを考えると①で試してみるといいのではないでしょうか?