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いつも自分が正しいと思っている人の対処法:ハーバードビジネスレビューの記事から学ぶ

 

はじめに

 

仕事やプライベートの周辺でいつも自分が正しいと思って意見を通す人は周りにいませんか?

 

私の経験上、そういう人は、話好きで、負けず嫌いで、攻撃的な話し方をする人が多いような気がします(あくまでも個人的な経験談ですが😅)。あと自分のミスを認めるのができず、言い訳(に聞こえる?)をしがちかもしれません。

 

そんな人への対処法がタイトルとなったハーバードビジネスレビュー(HBR)の記事がありましたので今回ご紹介したいと思います。

 

タイトルは"How to Work with Someone Who Thinks They're Always Right(自分がいつも正しいと思っている人とどのように働くか)”です。

 

hbr.org

 *記事の購読は定期購読者以外は3本まで無料。その後は1記事当たり約9ドル課金されます。

 

3つの対処法

筆者はいつも正しいと思っている人への対応法として3つの処方箋をあげています。

 

  • いつも正しいと思う本当の原因を知る(Get behind the origins of chronic certainty): いつも正しいと思う認知バイアス(Cognitive Bias)にはその背後にその人が正しいと思う信条などからきていることがあります。この記事では新しい人事マネージャーが採用の際に他の人の意見を押し切って反対をする例が出てくるのですが、筆者は自分を守るためやできると思わせたいからでなく、過去の成功体験を繰り返したいという思いからきていると分析しています。なので、重要なことはどのようなバイアス(考え方の傾向)を本人が持っているかをいくつかの例からきちんと知り、そのパターンがわかったうえで、一つの例だけでなく、全体的な傾向について話し合う機会を持つことが重要だといっています。

 

  • 自分の組織が確実さをどれだけ重視しているかを考える(Consider how your organizaiton might encourage certainty): いつも正しいと思う(Chronic certainty)は個人の問題だけではなく、組織の問題でもあります。もし組織が非常に競争的で、断定的にものを伝えないといけない、「わからない」と言えない雰囲気がある場合には、自己防衛本能から組織メンバーが「自分が正しい」と主張しがちになります。競争的な組織文化では不適切なふるまいが多くなる傾向があるという調査結果もあり、コンプライアンス的な視点からも不適切だということになります。この対策としては、問題や解決に対してプラス面とマイナス面を話し合う機会を持つことだということです。そうすることでどのような提案にもいいところと悪いところがあり「絶対正しい」という視点を持つことなくバランスの取れた視点を持つことを助けます。

 

  • 「他者の正しい」に対して自分が抵抗感を感じていないかを知る(Acknowledge if others’ certainty makes you resistant):誰でも人は確証バイアス(Confirmation Bias)を持っています。これは「自分の決断を支持する情報にのみ注意を払う」というバイアスなのです。ですので、そのバイアスを自分も持っているかもしれないということをきちんと知り、相手の言うことをきちんと聞いて話し合いを行うことが重要になります。「あの人はいつも自分が正しい」と思っているというあの人は「あなたはいつも自分が正しい」と思っているかもしれません。

この記事を読んで

私はこの記事を読んで一人の友人と交わした会話を思い出しました。

 

(私)「仕事のやり方が非効率な人に対してついイライラするのよね」

(友人)「わかる~。でもその非効率っていうのはXX(私の名前)ちゃんの見方だもんね」

 

私はこれを言われてハッとしました。自分も自分の正しさや判断で測って相手を傷つけていないだろうか、そして自分の感情を無駄にネガティブなものにしていないだろうか。。と

 

多分「自分がいつも正しいと思っている人」なんだろうな~と思います😅。自分がバイアスがあることを知ったうえで人の話をきちんと聞き、建設的な話をしていければいいなと思います。

 

最後にこの記事で私が一番ぐっと来た言葉をご紹介しますね。

 

”あなたの”真実を話すことは”真実”を話すこととは全く違う。(Remember that speaking “your” truth is far different than speaking “the” truth.)

 

肝に銘じます。。