コロナウィルスの伝染は防げなくても感情の伝染は防げる!:ハーバード・ビジネス・レビューの記事から学ぶ
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今日(3月27日)、アメリカのコロナウィルスの感染者が82,000人を超え世界最大の感染大国になったというニュースが流れていました。
こうした中、ハーバードビジネスレビュー(HBR)でもコロナウィルスに関する記事が多くを占めるようになり、しかもその特集記事は定期購読者でなくても無料で読むことができます!
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さて、そんな特集記事の中で目に付いた”The Contagion We can control(私たちがコントロールできる伝染)”という記事をご紹介したいと思います。
今世界的に蔓延しているコロナウィルスの伝染を止めることは非常に難しい状態にあります。ただ、感情がどのように感染するかは現在多くのことがわかっており、感情をコントロールすることで現在の危機的状況をさらに悪化させないようにすることはできるというのです。
感情は伝染する!
何となくですが、感情は人から人へ伝染するというのは本能的に理解ができますよね。
楽しい人や楽観的な人といると自分の気持ちも上がってきますし、逆に暗い人や悲観的な人といると落ち込んだりします。
こうした感情の感染は人の行為を自動的に模倣するというところから始まるというのです。
表情、ボディランゲージ、声のトーン。。こうしたものを子供のころから模倣するように私たちはできています(まねることで色々覚えていきますしね)。
こうした模倣から私たちはその時の相手の感情を感じ、その感情に従って行動する。。それが続くことで感情が人から人へ伝染していくというのです。
こうした感染は直に人と会う方がうつりやすいのですが、メールや電話、ソーシャルネットワークなどでのやり取りでも広がります。
さらに社会的な孤立を感じると気分が沈み、さらに否定的な感情に伝染しやすくなるというんですね。
否定的な感情の感染をうまく取り扱う方法
しかしこうした否定的な感情の伝染はまず感情がどのように伝染するかを知ることで防ぐことが可能となります。
まずは、恐怖をあおるニュースは遮断し、事実に基づいた情報のみにアクセスすることにする。疑い深い、否定的な友人や同僚とはできるだけ距離を置いた方がいいでしょう。
次に、否定的な感情の伝染を断ち切り良い感情の伝染となる行為をする。良い感情の伝染に役に立つ行為というのは、運動をする、人に親切にする、瞑想、他人といいつながりを持つということなどが挙げられます。
科学的根拠に基づいた「良い行為」をまとめたサイト(しかもアメリカの名門校であるUCバークレー校が作成しています)がありますので、そちらから自分に合うものを選んでみてもいいかもしれませんね。
この記事を読んで
私の会社では2月末から「在宅勤務」で基本勤務するよう推奨されています。在宅勤務で一人でいるメンバーからは、「動かないのが体に悪いし、お昼休みにワイドショーを付けてもいいニュースがなく気分的に滅入る」という声が聞かれます。
実際一足先に在宅勤務を余儀なくされていた中国の同僚から、在宅勤務を余儀なくされ気分的に落ち込む社員が多く、メンタルケアの相談窓口などが設置されたそうです。
ウイルス自体は確かに怖いのですが、こうした中自分や周りの感情をどのようにうまくコントロールするかというのが重要なのだなと思います。
終わりのない危機はないのですから、希望を持ちできるだけ明るい気持ちで過ごしていきたいですね!