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デスク周りを片付けることはやっぱり重要?:ハーバード・ビジネス・レビューの記事から学ぶ

 

片付けられないことのデメリット

 

皆さんの部屋や、机の上はきれいですか?

 

私は「まあまあ、きれいです😅」

この中途半端な回答は、とりあえず自分の仕事の周辺はきれいにするからです。デスクの中は、ある程度きれいにしていますが、元の場所に戻すのができないので、一定カオス状態になると片づけ始めます。

 

世の中いろいろな片付け本や記事が出ていますが、今回ハーバードビジネスレビューで整理整頓の記事を見つけましたのでご紹介したいと思います。

 タイトルは”The Case for Finally Cleaning Your Desk(机回りをきれいにすることはやはり重要)”です。

hbr.org

*記事の購読は定期購読者以外は3本まで無料。その後は1記事当たり約9ドル課金されます。 

 

実は、片づけに関する調査は家庭についてのものが多いそうです。が、日本でも言われている通り、周りの環境をきれいにしておくことが、認知能力、感情、行動、意思決定や人間関係に影響しているという結果が紹介されています。

 

では具体的にはどのような調査結果があるのでしょうか。

  • 散らかった状況を片付けると、より集中し情報を処理することができるようになり、生産性が向上
  • 家で物があふれかえっていることに手を焼いている人は先延ばしをする傾向がある。
  • 雑然とした家ではテレビを見たり、ジャンクフードを食べ重要なことを行わない。
  • 家が雑然としている母親のストレスホルモン(コルチゾール)のレベルが高く、この状況が続くと不安になったりうつになる危険性が高まる。
  • ストレスや感情的な疲れにより意思決定が遅くなり、たやすくできる仕事に手を付けがち。
  • 机が汚いと、ネガティブな印象で見られる。

 

解決法

結果はなかなか悲惨ですよね。。そのために筆者が会社で行うべきこととして3つの解決法をあげています。

  • Establish regular “spring cleaning” days with pizza(ピザを食べながら「大掃除の日」を制定する):ピザというのは人々が強制かつ楽しみながらできるようにということです。この時に「人生がときめく片付けの魔法」の近藤麻理恵さんの名前が説明なく出ていてびっくり!有名人なんですね~
  • Consider instituting a clean-desk policy to govern the tidiness of shared work spaces.(共有の場所をきれいに保てるよう片づけについてのルールの制定を検討する)
  • Work with your IT team to provide support for employees in the form of tools to manage online documents, as well as clarity on what should be kept and what can be discarded. (ITチームとともに電子ファイルの整理の仕方のツールの提供や、保存・廃棄方法について明確にすることで社員をサポートする):確かに電子ファイルの扱いは厄介ですものね~。

日本では大掃除を会社で行ったりするのも当たり前なので、あまり目新しいことのようには聞こえませんが、片づけることの重要性はどの国でも重要なのでしょうね。

 

片付けないことのメリットも。。

が、最後に筆者はこのような調査結果を紹介しています。

 

One study has showed that messy desks can make us more creative. The findings suggest that neat, ordered environments make us more likely to conform to expectations and play it safe, while messy ones move us to break with the norm and look at things in a new way.(ある調査は机が散らかっていることで私たちはよりクリエイティブになれるという結果を示しています。この調査結果は、きれいな片付いた環境だと私たちは期待に応じようと守りに入ってしまうことに対し、散らかっていると既成概念を壊し新しい方法で物事を見るということを示唆しています)

 

このくだりは、なんとなく直感的に納得できませんか?有名な作家の書斎などがうつっていると汚い人は汚いですし、勝手なイメージで破天荒でクリエイティブな感じも受けます。

 

少し飛躍しすぎかもしれませんが、日本人は最近片づける、きれいにすることを優先しすぎて、こじんまりとまとめってしまっているのかもしれない。などと考えてしまいます。街もきれいで安全でいい国だけれども、そうしたきれいさと最近日本から大きなイノベーションが出ないということとかかわりがあるのかもしれませんね(飛躍しすぎ??)

たまには机を散らかして、クリエイティブ精神を向上させることも重要。。かも??

 

大掃除の時に(?)役に立つ英語

今回は片づけに関する言葉がたくさん出てきたのでそれを紹介します。大掃除や片付けの際に使ってみてください

  • cluttered desk(散らかった机):”clutter"は名詞で"がらくた/散らかり”という意味もあります。記事でも”cleared clutter from their work environment(オフィスの散らかっていたものを片付ける)”という風に使われています
  • overstuffed filing cabinets(ぎゅうぎゅうのファイルキャビネット :stuff(もの)がover(あふれかえっている)ということからできている動詞です。stuffは俗語だと”がらくた”という意味もあり、記事でも”who felt overwhelmed by the amount of “stuff” in their homes(部屋でガラクタの量に圧倒されている人)”というような使われ方がしています。
  • the stacks of paper (書類の山):paperは紙というだけではなく書類という意味で使われることも多いです。”Paperwork”は書類仕事(あまり意味がないお役所仕事)という形で使われます。
  • tide your workspace (仕事場を片付ける):そのほか、きれいな片付いた状況を表すのに、”neat”,  ”ordered” というような言葉が使われます。