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批判を受けて自信を失わない方法:ハーバードビジネスレビューの記事から学ぶ

 

CEOをコーチする筆者の6つのアドバイス

働き始めてから気づけば今年で25年目。

 

色々な経験をした中で、いい意味で図太くもなってきていますがそれでも批判を受けたりすると、毎回多かれ少なかれ落ち込みます。

 

ということもありハーバードビジネスレビュー(HBR)のオンラインの記事で、”How to Keep Criticisum from Undermining Your Confidence(批判から自信喪失を防ぐ方法)”というタイトルを見つけた時にはすぐ読み始めてしまいました。

hbr.org

 *記事の購読は定期購読者以外は3本まで無料。その後は1記事当たり約9ドル課金されます。

 

 筆者はフォーチュン500に入るグローバル企業のCEOのコーチングなどを行っている人ですが、自身の経験をもとに実践的かつ包括的なアドバイスだったので是非ご紹介したいと思いました。

 

ではその6つのアドバイスを紹介しますね。

  • 前もって準備をしておく(Be Prepared; don't freeze.): 批判を受けて「攻撃された」と思うと、私たちの脳の中では扁桃体が①攻撃的になる、②逃避的になる、もしくは③固まってしまうという反応が起きます(これをfight-flight-or-freeze modeといいます)。なので、批判を受けると、あまり考えず怒り返したり、言い訳をしたり、黙ってしまったりとあとで後悔するような行動をとってしまうことが多々あります。そうならないように、批判を受けた時にどう対処売るかの行動を2,3スマホなどに入れておき、いざというときにはそれを見て行動することで適切な行動がとれるとアドバイスをしています。

 

  • 批判相手とすり合わせをし絶望的にならない(Calibrate; don't catastrophize.): 人間はネガティブに物事を取りがちなので些細な言動でも大きな批判ととらえがちです。が、相手はそう思っていないかもしれません。そこで相手の言動を自分がどう受け止めたかを話し、その重要性について相手とすり合わせるといいでしょう。

 

  • 情報を蓄積し反応的にならない(Accumulate; don't react.):その批判を初めて聞いたのであればその批判をより広い視点で見るようにしましょう。もし少数派の意見で無視できるのであれば脇に置いておくようにしましょう。

 

  • 批判を自分ではなく自分の役割に対してだと思う(Apply the criticism to your role, not yourself.):仕事上批判を受けなければいけない立場にあるときがあります。その批判が自分の立場や役割で避けられないものなのか、それとも自分自身に対してなのかを見分ける必要があります。

 

  • 1人で落ち込むのではなく自分をサポートしてくれる人たちとつながる(Connect with your personal board of directors; don't isolate yourself.):批判を受けた時には自分をサポートしてくれる人たち(筆者はあなた個人の経営者委員会(Board of directorsといっていますが)と話をしてアドバイスをもらいましょう。自分の成長を駆け引きなしに応援してくれる人たちなら客観的にその批判が適切なものかを伝えてくれるでしょう。

 

  • 何とかやりぬこうとするのではなく自分自身をいたわる(Take care of your self; don't try to push through.):批判の内容によってはつらくて食事をしたり寝られなかったりすることもあるでしょう。そういう時自分のエネルギーを回復してくれるような2~3個の儀式を持つといいです。少し歩いたり、深呼吸をしたり、日記をつけたりして自分をいたわる時間を持つことが重要です。

 

この記事を読んで

批判を受けると何故辛い気持ちになるのか。。それは人間の本能として愛されたい、好かれたいという思いがあるからなんでしょうね。にもかかわらず自分にも好みがあり、他人を批判をすることがある。批判を受けることは避けられないのです。

 

筆者も次のように言っています。

After many long walks, I realized that even though I’d spent most of my life trying to be likeable, it was an illusion to believe that I would be universally beloved.

(長年かかってようやく人に好かれようと多くの時間を使っても全員から好かれると思うことは幻想であるということに気づいた。)

 

そうわかっても自分の本能にある好かれたいという気持ちにはなかなか抗いがたい。なので、間をおいて冷静になること、いたわれる人や時間を持つことが重要なんでしょうね。

 

記事から学ぶ役に立つビジネス英語

  • paraphraze(言い換える):グローバルコミュニケーションのスキルとしてよく使われます。相手の言ったことを自分が理解しているかを自分の言葉で言い換えるということですね。それにより自分の理解の正しさを確認できるとともに、コミュニケーションに間を持たせること(fight-flight-or-freeze modeにならないために特に重要)、相手を理解しようとするという意思も伝えることができます。
  • calibrate(すり合わせる):採用面接や人材評価でよく使われる言葉です。面接官や上司が集まり、ある人の評価についてすり合わせ最終評価を決めるというものですね。こうしたMeetingを”Calibration Meeting”といいます。
  • take things personally (個人的に物事をとらえる):これも人の評価やFeedbackで用います。仕事上ではあまりいい意味で使われることはなく、プロフェッショナルマインドがないという意味が強いですね。