「他人に見られている」という感覚をうまく活かす:ハーバードビジネスレビューの記事から学ぶ
テレワークでモチベーションの維持が難しい一要因は他人が周りにいないから?
私が住んでいる近畿圏ではコロナの緊急事態宣言が解除されました🎉
といっても、有効なワクチンが見つかり普及するまでは「ソーシャルディスタンス」を保つことが重要になってきます。
私の勤務先では、在宅勤務(テレワーク)が6月以降もメインになってきそうです。
以前もテレワークについてハーバードビジネスレビュー(HBR)の記事を紹介しましたが(テレワークでモチベーション維持に必要なこと)、今回は「他人の目」がどのようにモチベーションやパフォーマンスに影響があるのかという記事を紹介したいと思います。
タイトルは”We Work Harder When We Know Someone's Watching(誰かがみていると知っているとき私たちはより働く)”です。
*記事の購読は定期購読者以外は3本まで無料。その後は1記事当たり約9ドル課金されます。
結論は記事のタイトルの通り「人に見られているということが非常に重要です」ということです😜。
ただし、テレワークのように周りに同僚がいない中でも工夫次第でモチベーションやパフォーマンスを保つことができるかというヒントも記事には掲載されていましたので、お役に立てればと思います。
実際に「人がいる」こととともに「人に見られている」という感覚が重要?
まず社会心理学では人は見られているほうがより一生懸命になるモチベーションが働くということは長年知られている事実だそうです。
その原因の一つは人には他人によりよく見られたいという気持ちがあるからなんですね。
ただし、「人に見られている」ということは行動に影響を与えるだけでなく、自分の行動への考え方というのです
人に見られている行動を、人はより重要視する傾向があります。
自分にとって重要な行動だからモチベーションが高まる=>やる気が出る・パフォーマンスが上がるということなんですね。
さらに重要なのは実際に見られている行動だけでなく、見られていると自分が感じる行動を重要視する傾向があるということです。
筆者が行った実験では、
- 「PC画面が録画されている」というアイコンの表示(表示だけです)が「仕事により熱が入った」と思わせた。
- カメラでの録画は実際に人がいるのと同じくらい効果的だった
という結果が出ています。
であれば、実際にその場に人がいなくても「他人の目(もしくはそう思わせるもの)」を活用することでうまくモチベーションやパフォーマンスを上げることができるかもしれません。
そのためのヒントとしては
- ビデオを勤務中Onにしたままでお互いの仕事の状況を見れるようにする
というハードなものから
- 会議後、会議の内容についてのメモを参加者で共有しきちんと理解していることを確かめる
- 同僚とオンライングループを作り、プロジェクトや仕事の進捗状況を交換し合う場を作る。
- 毎日の終わりに自分の仕事の成果を報告する
- 自分の写真(仕事風景)を撮り同僚や上司に共有する
- 自分が伸ばしたいスキルを同僚に共有し進捗状況を報告する
という仕事以外でも活用できそうなものもありました。
この記事を読んで
テレワーク中参加する会議には参加者がビデオを付ける場合とそうでない場合があります。
ビデオを付けないと楽なのですが、メールを見たりそのほかに気を取られることも多いですし正直生産性はよくないと思います。
なので私はビデオを付ける方が好きなのですが、特に日本人はすごく嫌がるんですよね。。
テレワーク中ビデオをOnにすることがパワハラだというような記事もありましたが、会社にいたら自分の行動は見られているわけなので何故そう思うかが不思議に思いました。
人に見られることをより敏感に感じる国民性だからだと思いますが、こういう時だからこそ「グループ」や「他人の目」の力をうまく活用できるといいですね。
新しい生活スタイルが人とのポジティブなつながりを助けるものになるようなものにしたいです!