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信頼に必要な3つの要素:ハーバードビジネスレビューの記事から学ぶ

 

信頼(Trust)はすべての土台

信頼、信用は人間関係における土台といっても過言ではないと思います。

 

誰でも信頼できる人の意見は素直に受け止められますし、その人のために行動をしようと思います。

 

逆にそうでなければどんなにその人の意見が正しくても、結果が出ていても批判的にしかとらえられないですよね。

 

ちなみに英語で信頼・信用にあたる”Trust"を改めて辞書で引くと以下のように書いています。

 

the belief that somebody is good, honest, sincere, etc and will not to try to harm you to trick you (その人がいい人で正直で誠実である、あなたを傷つけたりだましたりしないだろうという気持ち)

 

簡単に言うと相手があなたのことをよく思うか思わないかということなんですね。

 

でも信用・信頼を得ることは非常に難しい場合があります。特に一度こじれるとなかなか修復することができません。

 

その信頼を得るためにビジネスの場面で何が重要なのか、どうすれば信頼を得られるのかについて書いた記事をハーバードビジネスレビュー(HBR)の記事で見つけましたのでご紹介したいと思います。

 

記事のタイトルは”Everything Starts with Trust (すべては信頼から始まる)”です。

 

hbr.org

 

*記事の購読は定期購読者以外は3本まで無料。その後は1記事当たり約9ドル課金されます。

 

信頼について書いた記事や本は多くありますが、その要素を分解し、それぞれに処方箋を与えてくれているという点で非常に実用的だと思いました。

 

信頼に必要な3つの要素

筆者によると信頼には3つの要素があるということです。

 

  • Empathy(共感):この人は自分のことを大切に思ってくれていると感じさせられる能力とです。成果思考、分析力、上昇志向が高い人は、そうでない人に対してイライラを感じ、信用を得ることができないということです。=>対応策:グループにおいてほかの人の言動に注意を向けること。そして自分ではなくほかの人のニーズをくみ取りそれに対して働きかけることです。例えば会議などで、自分が理解できたといってPCやスマホに目を向けるのではなく、ほかの人たちが理解できるのを助けるようサポートするなど。

 

  • Logic(論理):簡単にいうと「この人はできる」と思わせる能力です。ビジネスにおいて上司や同僚からできない人だというレッテルが貼られると信用を得ることは難しいということです。=>対応策:データをよりどころにして話すこと。また、論理に問題がある場合、考え方よりも伝え方に問題があることが多いので、主要部分から話す(書く)ことで、論理的に伝えられるようにする。

 

  • Authenticity(素を見せること):この人はありのままの姿で接してくれていて、裏がないなと思わせる能力のことです。もし会社とプライベートで見せる姿に大きな違いがあると思う人は、Authenticityに問題がある可能性があるということです。Authenticityに問題がある場合、特に多様なチームを率いる場合に問題があります。なぜなら多様なチームはそれぞれが自分の素を見せ、それを尊重しあうことで違った視点や情報を取り入れることができるからです。=>対応策:周りの人たちが聞きたいことに対して注意を払うよりも、言う必要があることに対して注意を払う。自分の人間性をあけっぴろげにする。

 

まずは自分から始める

自分を振り返ると、私の信用が崩れる時は部下や周りの同僚に対しては「共感」が大きいような気がします。物事をどんどん進めたい、また論理で物事を考えるタイプなので、そうでない人に対してつい「イラっ」としてしまう自分がいます😥。

 

逆に、信用できない相手としてはAuthenticityやLogicに課題がある人が多いような気がします。特に「できる」ひとであっても、「腹に一物あるな~」とか「この人絶対心からこんな風に思っていないな~」と思うと信頼できないですね。

 

一方信用は相手が自分のことをどのように感じるかなのですが、相手ではなくまず自分自身を信頼するというところから始めることをすすめています。

  • 自分のニーズに対して注意を払っているか(Empathyの問題)?
  • 自分の考えや能力に対する自信があるかどうか(Logicの問題)?
  • 自分自身に嘘をついている、だましていることはないか(Authenticityの問題)?

こうした問いは自分が自分をどれだけ信頼しているかを測る質問になります。自分自身を信用できなければ他人からの信用を得ることは難しいのですから。

 

この3つの質問を見ていると、う~んすべてに自信をもってYesといえる状況ではないかなと思います。特に課題と思っているEmpathyは自分に対しても厳しいかも。。

 

まずは自分のケアから始めることが重要かな。