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反対している人の意見を変える方法:ハーバードビジネスレビューの記事から学ぶ

 

 

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自分の意見や提案に反対している人を説得するには?

自分の意見や提案に反対意見があって、うまくいかなかったという経験は皆さん少なからずお持ちではないでしょうか?

 

特に仕事においては、反対者をいかに説得するのかということが重要になるという場面が多いでしょう。

 

今回ハーバードビジネスレビュー(HBR)で見つけた記事で紹介するのは、そうした反対者を効果的に説得する方法です。

 

タイトルは”How to (Actually) Change Someon's mind (相手の意見を(実際に)変える方法)”です。

 

*記事の購読は定期購読者以外は3本まで無料。その後は1記事当たり約9ドル課金されます。

この方法は著者が反対者を説得しようとした60人のリーダーへのインタビューや観察を通じて、効果的に説得に成功している人の方法を導き出したものです。

 

記事のポイントは:

  • 自分の意見や提案に懐疑的な人をうまく説得している人は説得しようとする前に反対意見の背後にある要因を分析する。
  • その反対には大きく分けて3つの要因がありその要因に応じて説得方法を変える。

 では要因毎に効果的なアプローチを見ていきましょう

原因により違うアプローチをとる

  1. Cognitive Conversation(事実やデータに基づき対話する):このアプローチが成功するのは、相手が客観的な理由によってあなたの意見に反対している場合です。その際にはきちんと議論して相手が納得するようなデータや事実を上手に見せることが重要になります。議論をするときには感情をできるだけ注入しないこと。感情論になると違う土俵で意見がかみあわなくなります。       
  2. Champion Conversation(相手の感情に配慮して対話する):このアプローチは感情的にあなたの意見に反対していたり、相手との関係がそもそもいかない場合に使います。その場合に重要なのはまず時間をかけて相手と関係を築くこと。そしてある程度関係を築くことができた後で、議論の焦点を同じ目線に合わせ、説得していきます。
  3. Credible Colleague Approach(相手が信頼できる同僚に説得をお願いする):このアプローチは相手側の反対がその個人の人の根本にある価値観にある場合です。こうした場合、論理的なアプローチも感情的なアプローチも役に立たず、あなた自身が説得することが難しいのです。こういう場合は、その人が信頼している同僚に頼んで説得をしてもらうことをすすめています。

いかがでしょうか。とりわけ仕事上では論理的に説得しようとしがちなのですが、そうでない場合も多いということを念頭に置いておかないといけませんね。大事なのは相手がなぜ反対しているかを自分なり(時には第三者に入ってもらって)に分析して、どういうアプローチが効くのかを考えること。あとはある程度試行錯誤でしょうか😉。


記事から学ぶ役に立つビジネス英語

  • Get buy-in (賛同を得る)'buy-in (買い込む)’という意味からその人から賛同を得る・同意を得るという意味です。単に意見に同意するというだけでなく必要なサポートまで得るという感じでしょうか。
  • See eye-to-eye with A (Aと目線が合う):物理的な目線というよりも同じ視点・方向にいるかという意味ですね。この記事では”How do you go about convincing someone who doesn't see eye-to-eye with you?(目線があっていない人をどうなって説得するのでしょうか?)"というように使われています。
  • Be at an impasse(行き詰まる):impasseとは「行き止まり」のことで「行き止まりにいる」=「これ以上どうしようもない」状況という意味ですね。記事では”If you and the detractor are at an impasse, the credible colleague might just tip the scales in your favor ( もしあなたが反対者とにっちもさっちもいかなくなったら、信頼のおける同僚があなたに見方をしてくれるかもしれません)”と使われています。