在宅勤務で不要となった通勤時間分の時間を活用する方法:ハーバードビジネスレビューの記事から学ぶ
在宅勤務になって通勤時間は無くなったけれども。。
コロナ禍で日本でも格段に在宅勤務が進み ました。
私自身も在宅勤務がメインになったという関係上、これまでも在宅勤務に関する記事をいくつか紹介してきましたが、今日は在宅勤務でなくなった通勤時間分の時間の活用方法についての記事をご紹介したいと思います。
記事のタイトルはタイトルは”How to (Actually) Save Time When You're Working Remotely (在宅勤務の時に(本当の意味で)時間を節約する方法”です。
*記事の購読は定期購読者以外は3本まで無料。その後は1記事当たり約9ドル課金されます。
この記事の肝は”Actually(本当の意味で、実質的に)”ということろです。
在宅勤務になると、通勤時間分は確実に時間が節約されます。
しかし、実際には仕事とプライベートの境目が薄れ、その結果勤務時間が伸びている傾向があるというのです。
この記事の調査では1日あたり53分、日本の以下のアンケート結果でもでも特に20代で4割の人が残業時間が増えたというような調査結果がありました。
あとは、通勤時間が節約され空いた時間があっても、テレビの視聴といった”Passive Leisure(消極的娯楽)”が大幅に増え、有効に時間が使えていないというのです。
せっかく余った時間ができても、自分にとって意義のあると感じている使い方ができなければ在宅勤務でできたメリットが生かされませんよね。
この記事では筆者の調査を通じて6つのヒントを与えてくれています。
在宅勤務でのタイムマネジメントのヒント
1.自分自身の通勤時間を作る (Create your own commute)
これは今まで通勤時間を活用して行っていた仕事へのスイッチモードに入るためのアクティビティを行いましょうということです。この調査結果によると理想的な通勤時間は16分だそうなので、15~16分を使って少し散歩をする、1日の計画を立てるなどを推奨しています。
2.仕事終わりにご褒美を上げる (Give yourself a Feierabend)
"Feierabend"というのはドイツ語で毎日仕事が終わったことを祝うための言葉だそうです。仕事が終わったということを明確にするためのルーティン(例:スナックを取る、ジョギングする、友人に電話をかける)を持つことをすすめています。
3.この日に絶対に行わないといけない仕事に集中する(Focus your workload on a daily "must win")
やるべきことリスト(To do list)をこなそうとすると長くなりすぎて長時間労働になりがちです。1日に1つは”これを終える”という仕事を決め、それを終わらせましょう。そうすることで達成感が得られ、その達成感が幸福感を作るということです。
4.重要だけれども急ぎでないことを行う時間を作る(Put "proactive time" on your calendar)
勤務時間中カレンダーを開けっぱなしにしておくと会議がどんどん入ってきます。Pro timeという重要だけど急ぎでないことを行うための時間をブロックしてそのための仕事に集中することで本当に意味のある仕事ができ、仕事が生産的に進んだという実感が得られます。
5.ソーシャルディスタンスを守りつつ人と交わる時間を作る(Reclaim the social in social distancing)
調査結果では、積極的なレジャー(例:散歩、スポーツ、ボランティア活動)と人との交流は幸せを高めてくれるということです。コロナ禍の中、対面で会うことは難しくても、友人と電話をしたりすることで交流する時間を持ちましょう。
6.アフターコロナに向けたタイムマネジメントを試す(Run time-management experiments)
今回のコロナ禍を機に日本企業でもすでに在宅制度を広める企業は増えつつあります。このような中、今のコロナ禍でどのような仕事のスタイルが自分にとっていいのかを試す機会として活用するということをお勧めしています。
この記事を読んで
在宅がメインになってから増えたものは1)睡眠時間と2)歩く時間です。睡眠時間は今まで7時間弱でしたが今は8時間近く寝るようになり、目覚めはすっきりしました。2)についてはどうしても家だと歩数が少なくなるので走らない日は1時間程度外に出て歩くようにしています。
勤務時間はそれほど増えていないものの、この記事を読んでメリハリをつけることの重要性を改めて感じました。あとはアフターコロナを見据えたタイムマネジメントを考えるという点も少しずつ試していきたいと思います。
遠出がままならない不自由さはあるものの、手に入れた自由もあるはず。前向きにこの機会を活用していきたいですね!