日々学び、感謝し、成長する

データとハートを活かす人事を目指した成長奮闘記(?)です

新しいことを学んでストレス解消?:ハーバード・ビジネス・レビューの記事から学ぶ

皆さんはストレスを感じた時、どのように対処しますか?

 

よくあるパターンは、お酒を飲んだり、買い物をしたり、友人と憂さ晴らしをして気分を晴らすということですが、最近読んだHBR(ハーバードビジネスレビュー)の1記事では新しいことを学ぶことがストレスへの対処法としていいということです。

 

hbr.org

注意:記事は、HBR購読者以外はHBRで3つの記事までアクセス無料ですが、4記事目より9ドルかかります。

 

この記事でストレスへの対応としてのLearning(学び)とは以下の3つのいずれかに当てはまるものです。

  • picking up a new skill (新しいスキルの取得)
  • gathering new information (新しい情報の収集)
  • seeking out intellectual challenges (知的挑戦を行う)

 

著者達が行った2つの調査では以下のような結果になりました。

  1. In the face of stress, employees experienced fewer negative emotions (e.g., anxiety, distress) and engaged in less unethical behavior (e.g., taking company property, being mean to coworkers) on days when they engaged in more learning activities at work compared to other days. (学びのアクティビティが多かった日には、否定的な感情が少なく、非倫理的な態度も少ない)
  2. These benefits were more common among employees who reported taking on more learning activities at work than other people. (学びのアクティビティを多く行った人のほうが1の調査で見えた恩恵が大きい)

 実際に医学生インターンの中でよく学ぶ人は、全般に比べて燃え尽き症候群(burn-out)になる確率が非常に低かったそうです。

 

なぜ学びがこのような心理的に良い影響をもたらすの方という点については、3つのことが挙げられています。(サマリーだけつけているので、ぜひ英語で読んでみてください🙂。ビジネスでよく利用される単語やフレーズが含まれています。)

  1. 直近の問題への対応方法の提示:Learning brings us new information and knowledge that can be useful for solving near-term stressful problems.
  2. 自己効力感の向上:Psychologically, taking time to reflect on what we know and learn new things helps us develop feelings of competence and self-efficacy.
  3. 成長感覚を得ることによるストレスへの耐性強化:Learning also helps connect us to an underlying purpose of growth and development. This way, we can see ourselves as constantly improving and developing, rather than being stuck with fixed capabilities. These psychological resources enable us to build resilience in the face of stressors.

 

では、仕事上でどのように学びを活用するか。それに対しては3つの方法が提示されています。

  1. ストレスな仕事の定義づけを変える(英語で変えるを”Reframe”と言っています)ストレスの多い仕事に当たった時は、「ストレスの多い仕事だ “this is a stressful work assignment/situation” 」と思うのではなく「チャレンジだけど学ぶ機会が多いものだ“this is a challenging but rewarding opportunity to learn.” 」と言い換えることを進めています。確かにストレスだと思うより、前向きにとられるほうがその仕事に対しても積極的になれますよね。これに限らず、仕事のできる人は”Reframe"のうまい人だと思います。最初に思った感情に押し流されるのではなく、自分にとってメリットのある方法に自分をある意味洗脳することは重要ですよね。
  2. 自分で抱え込まない(Work and learn with others) 自分の経験でもそうですが、ストレスを抱えていると視野が狭くなるのとともに、他人に聞いて自分と違う考え方を聞くことが非効率に感じることがあります。でも自分の視野の中で仕事をすると大事な視点を忘れてしまうことがありますよね。なので、他人を巻き込みその人たちとともに学びましょう。そうすることで心理的なストレスの解消にもなるはずです!
  3. 学びを仕事の休憩プランとして取り入れる(craft learning activities as a new form of “work break.”)これについては、ストレスにならない程度でということですが、何かを学ぶことで自分が成長している、進歩をしているという感覚を持つことが重要とのことです。

いかがでしたか?私も1と2は何とか出来ていることもありますが、3の領域までは達していません。でもこうやってブログを書くことで学びや成長を感じることができればいいなとひそかに思っています。