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問題解決策を考える前に必要なこと:ハーバードビジネスレビューの記事から学ぶ

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問題解決を急ぐのと問題から逃げるのは原因が同じ?

普段の生活には「片づけないといけないこと」「解決しないといけないこと」がたくさんあります。

 

自分の問題だけでなく、人の悩みや問題を聞いてもつい解決したくなったりしないでしょうか?

 

私は問題を早く解決するというのは決して悪いことではないと思っていました。

 

特に今のように刻々と状況が変わる中でとりあえず今わかる範囲で解決することがベストではないかと。

 

なので、ハーバードビジネスレビュー(HBR)で”How to Avoid Rushing to Solutions When Problem-Solving(問題解決の際に急いで解決策に行くのを避ける方法"という題を見た時、非常にドキッとしました。

 

hbr.org

 *記事の購読は定期購読者以外は3本まで無料。その後は1記事当たり約9ドル課金されます。

 

確かに大した課題であればその場で浮かんだ解決策で対処してもいいのかもしれません。

 

しかし、中にはその時した浅はかな決断が後後に大きな影響を与えることがあります。

 

最初の段落で驚いたのは、「脳のメモリーがいっぱいになった時、その問題をきちんと理解する前に決断をさけるか解決策に走ってエネルギーの消費を避けようとするというのです。

 

問題を回避するのと急いで解決策に走るのと同じだといわれるとショックじゃありませんか?

 

また、「TO DO List」にチェックマークを入れ、問題を解決するとドーパミンという脳の快楽物質が出るため、問題を解決したいという方向に流れてしまうんだそうです。

 

問題解決策を考えるまでにやるべき4つのプロセス

そこで筆者は解決策にすぐ行かないよう4つのプロセスを提案しています。

 

1.Go and See (現実をきちんと確認する)

問題解決にあたってよく言われるのが「データ」を用いることですが、データだけで問題を解決しようと「白か黒」というどちらかがよくてどちらかが悪いという単純な解決策に走りがちです。データは重要ですが、データとともにきちんと事実に向き合うことで本当に解決する問題が見えてくるというのです。

 

2.Frame Your Problem Prolery (問題をきちんと設定する)

実は問題の課題を解決するよりも、問題をきちんと定義することの方が大事なのです。いい問題設定は議論や選択肢を多用に与えてくれるのに対し、 逆に悪い問題は選択肢を狭め、簡単な解決策に行き詰らせてしまいます。

 

筆者が例として挙げている2つの問題設定があります。

 1.私たちの病院にはもっと換気扇が必要だ。

 2.私たちの病院の換気能力を上げる必要がある。

 

1は問題ではなく解決策です。もし問題ととらえてもこの問題設定から出てくるの「換気扇を買わないといけない」という選択肢しか出てきません。

一方2の問題は明確ではありませんが、状況や選択肢をさらに考えていくことが必要になります。それこそいい問題だというのです。

 

3.Tnink Backwords(後ろ向きに考える)

 問題に対してつい解決策という前方向に考えがちなのですが、そうではなく何故その問題にぶち当たったのかを考えてみる必要があるということです。そのためにフィッシュボーンなどのツールを使うことをお勧めしています。

 

4.Ask Why(なぜだと考える)

 これは問題解決においての王道ですね。「なぜ」を繰り返すことで、本当の問題を理解することの手助けになります。

 

この記事を読んで

4つのプロセスはどれも重要なのですが、特に最初のプロセスである「Go and See(現実をきちんと確認する)」ということが重要だなと思いました。

 

今いろいろなところでデータの重要性が声高に叫ばれ、私の専門である人事も決して例外ではありません。特にデータが集まる時代だからこそきちんと事実を確認することが重要なのではないかと改めて思いました。

 

筆者は以下のように述べています

 

Data without facts give you a two-dimentiional, black-and white view of the world. Facts without data give you color and texture, but not the detailed insight you'll need to solve the throniest problem. (事実のないデータだと二面的、白黒的な見方になってしまう。データがなく事実だけだと色や風合いを感じることはできるけど、解決が必要な厄介な問題に対して詳しい洞察を得ることはできない)

 

データと事実をきちんと見つめながら、深彫りできるプロフェッショナルになりたいものです。