日々学び、感謝し、成長する

データとハートを活かす人事を目指した成長奮闘記(?)です

生産性が劇的に高い人の特徴とは?-ハーバード・ビジネス・レビューの記事から学ぶ

 

はじめに

2019年が始まりました🙂。

新しい年にあたって、何か目標を立てられましたか?私も前のブログ(現状維持の目標設定はNG?)で書いた通り、年末にはその年の反省と新しい年に向かっての目標を立てます。今年は、ブログで書いた通りチャレンジな目標もいくつか入れてみました。

millebon.hatenablog.com

 

チャレンジな目標を達成するためには、自分のキャパシティ(容量)を増やす必要があります。そのためには生産性(productivity) を高めることが必要になりますよね。

巷では時間管理や仕事の効率を上げるためのノウハウを集めた本はあまたありますが(私も多分に漏れず本屋でつい立ち読みをしてしまいます😅)生産性が非常に高い人(super⁻productive)の特徴を上げたHBR(ハーバードビジネスレビュー)のOnline記事にあったので、ご紹介したいと思います。

記事の題も”7 Traits of Super⁻Productive People(非常に生産性の高い人の7つの特徴)”です。気になりますよね。

hbr.org

注:定期購読者以外は、3記事までは無料で閲覧、その後は1記事当たり約9ドル課金されます。

 

調査方法

筆者(リーダーシップのコンサルタント)は、以下の方法で調査を行っています。

  • 生産性の高さと48の行動特性(Specific benevior)を上司から評価された7000人のデータを収集。
  • この7000人は上については上司以外にも平均11人の同僚や部下等からの評価も収集。
  • その中で、上位10%にあたる生産性の高い人と相関性のある特徴を導き出し、要因分析を実施。

 

7つの特徴とは

 調査結果の7つの特徴とは以下のものです。

  1. 高い目標を掲げる(Set stretch goals):英語では高い目標のことをよく”stretch goal(ストレッチゴール)"といいます。日本語でも体を伸ばすことをストレッチといいますが、普通では手に届かないすなわち自ら背伸びしなければ達成できないゴールということです。ストレッチゴールを達成するのは大変ですが、それを成し遂げた時には成長(記事では"some magic"と言っていますが)が得られ、その成長がさらに生産性を高めていくということですね。
  2. 常にパフォーマンスが高い(Show consistency):こちらについては、日本語を少し意訳しました。"consistency"とは首尾一貫したということなのですが、劇的に生産性の高い人というのは、1回限りいい成果を出しているのではなく、常に成果を出すために必要なことを理解しているということです。
  3. 知識、専門性を有している(Have knowledge and technical expertise):知識、専門性があれば仕事の生産性が高まるのは当然ですが劇的に生産性の高い人は新しい知識や技術を意図的に(intentionally)取得したり、専門性を広げるために新しい仕事を行ったりしているそうです。そうすることで、さらに生産性を上げるという好循環を生み出しているのでしょうね。
  4. 結果重視である(Drive for results):これはビジネスマンとして当たり前ですが、劇的に生産性の高い人は、できるだけ早く仕事を終わらせ、自分がより良い結果を出せるよう自身にもチャレンジを課しているということです。
  5. 問題を予見し、解決する(Anticipate and Solve problems):問題を解決するのが得意なのはもちろんなこと、事前に何が障害になるかを予見し、対応することで目標が達成しやすくなるということです。
  6. 自ら率先して動く(Take Initiatives) 何事も始めるのが大変ですが、劇的に生産性が高い人はさっさと行動に起こすというのです。スタート時には人がついてきていなくても結果がおのずからついてくるため、誰も文句は言わないということです。
  7. 協働する(Be collaborative):劇的に生産が高い人はシングルプレーヤーのイメージがあるかもしれませんが決してそうではありません。今の時代、一人で結果が出せるほど単純ではなく、周りとの協働が必要になります。実際この記事の結果でも生産性が劇的に高い人は周りの人と協力して仕事を行っているということが明らかになっています。

この結果の活用方法は?

 皆さん、いかがでしたか?正直この7つは当たり前でできそうなことばかりなのですが、実際すべてをこなすのは難しいですよね。

 筆者はこのリストを見て自分や部下の生産性を上げるためにはどこを伸ばすべきか、そのために何をすべきかを考える材料としてはどうかと提案しています。

 筆者は記事の最後に次のように述べています。

”劇的に生産性の高い人は何か魔法を使ったり、近道をしているわけではない。今まで見てきたように、究極の生産性とは一連のスキルなのだ。そしてそのスキルは多くの私たちが獲得し、使うことができるものなのだ”と

(以下原文)

The most productive people might seem to get it all done through magic — or cutting corners — but as it turns out, extreme productivity is just a set of skills. Skills that more of us can acquire and use.

 

 私もこのリストをみて、自分のここが弱いなと思うところが2~3ありました。そこをどうしたらよくできるかを考え、新年の好スタートを切りたいと思います!